2015年に明確に在庫保管制限数を設けられてから、早1年
今年もメールの方に在庫保管制限の見直しの連絡が来ました。
在庫保管制限の数値に達すると、新たに納品ができないので、
この問題は出品者にとって非常にやっかいになる可能性があります。
詳しく見ていきたいと思います。
メールの到着
まず冒頭にて
以下の数値まで改善されない場合、大変恐縮ですが、現在の在庫量および販売実績に基づき、
在庫保管数の上限を変更させていただく可能性がございます。
という記載がございました。
注目するところは「在庫保管数の上限を変更させていただく可能性がございます。」
という点。
文章の通りの解釈ですと在庫回転数が目標の数値に至らない場合、
問答無用で保管数の上限を変更する訳ではないようですが、
これは便宜上そういう言い回しにしているだけなのか、著しく在庫回転率の悪い方のみが
対象なのか、その辺りは曖昧となっています。
目標となる在庫回転率とは
Amazonが出品者に課す在庫回転率という数字が「4」ということなのですが、
この数値の算出方法もメールの方に記載されておりました。
在庫回転率 =(30日間の出荷総数)× 12 ÷ 在庫総数
具体的には在庫に対して、30日の間にどのくらい販売すればいいのかと言いますと
当店の在庫状況にて計算してみたいと思います
在庫回転率の計算
4 =x(エックス) × 12 ÷ 4700(当店の在庫はおよそこれくらい)
これを整理すると(久しぶりの数式の計算でやり方を忘れていた)
x(エックス)=1567(四捨五入した値)
になると思います。
えーこれは無理ですね(笑)
当店では今は月600~800くらいの商品が出荷されていると思いますので
1500を売るというのは、まず不可能なラインです。
長期スパンで売れる見込みのものも普通に送っているので、当店の在庫回転率は
悪い部類に入ると思います。
見直しされる在庫保管制限数の値
私の感覚から言いますと、この在庫回転率4という数字は、かなりハードルが
高いのかなと思いました。
高ランクのものを大量に仕入れて送っているような出品者の方ではなく、
中長期スパンで売れることを前提に仕入れている方は、だいたい引っかかるのでは
ないかと思いました。
そして気になる変更後の値はどのようになるのかといいますと、こちらもメールの方に
記載されておりまして
[小型・標準サイズ]:2000点
[大型サイズ]:500点
2. 2016年9月1日時点の在庫数
3. 2016年9月15日より2016年10月14日までの出荷実績に基づく以下の数量
[小型・標準サイズ]:出荷実績 × 2
[大型サイズ]:出荷実績と同数
これは出品者によって違う可能性がありますが、
この中から「最も大きい数字が選択されます。」とのことです。
おそらく多くの出品者の方は「2」の9月1日時点の在庫数が選択されるのではないかと
思います。
まとめ
この数式から何が読み取れるのかといいますと
「何でもかんでもFBAに丸投げは事実上認めていません」ということ
とにかく何でもFBA任せで送り続けると、必ずこの数式の壁にぶち当たると思います
(当店のように)
出来た対策としては、9月1日時点で「去年に設けられた在庫保管制限リミット
ぎりぎりで推移しておくこと」
そうすれば去年とほぼ変わらない値の在庫保管制限数の値を保つことが出来ました。
当店では今年に入って仕入れ数の減少により、在庫保管制限に割と余裕があったので
9月1日時点の在庫数になってしまうと結構痛いです
来年以降、計算方法や、在庫保管制限数の値の算出方法 また変わってくる可能性が
ありますが、
来年こそは夏以降、在庫保管制限数ギリギリくらいまでしっかり納品している
状態にもっていく 等の対策を取りたいものです。